
橘玲さんという方の著書で2004年9月に発売された『雨の降る日曜は幸福について考えよう』の文庫版になるとのこと。
激変する社会をどういう考え方で乗り切っていくかということを淡々と書いてあります。氏の考えていることに「なるほど」と納得したり、「いわれてみれば確かにそうだな」と思えることなど、すらすらと読んでしまいました。
「社会が複雑化し個人の嗜好が多様化すると、誰もが納得する正解が見つからなくなる。いずれ、社会の歪みを一人ひとりが孤独に背負う時代が訪れるだろう」という一文がすごく印象に残っています。単行本発行から5年を経過し、文庫本発行に当たってデータのアップデートや状況の変化に対応されたようですが、5年を経て変化の少ないことに驚かれてもいました。
政権交代がどういう影響を及ぼすかまだまだ未知数のところが多いですが、先ほどの一文のとおり、複雑化した社会に国は最適な答えを見つけることは難しいんじゃないかと感じます。

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