2010年06月20日

人間の器量

本屋さんに目的もなくブラッと訪れて、気になるタイトルを手にして、気になるものは片っ端から携帯電話のメール画面に書き写しします。
ぱらぱらとめくってみて本当に気に入ったと思ったり、今読むべきだと思うものはその場で買い求めますが、そうでない場合は家に帰って、まず図書館の蔵書を確認(無料でいいのですが、人気本は読めるまでに相当の期間が…)→蔵書になかったり待てなかったりする場合はYahooオークションやアマゾンの古本がないか調べます。
どうしてもなければアマゾンの買い物かごに一旦入れておきます。
そんな感じで暫く掘っておきます。ある程度時間が経ってもまだ読みたいと思うものは上記のプロセスを繰り返しますが、後で何でこんな本読みたいのか?と思ったこともしばしばで…そういうものは逐次整理をします。
昨年末に発行されていた福田和也氏の
「人間の器量」
人間の器量

人間の器量

価格:714円(税込、送料別)


この前買い物かごを見て、読んでみたくなったので、アマゾンの中古本を仕入れました。
勉強が出来たり、如才なく過ごせる人はこの世の中に多いけど、善悪を超えて人を引きつけるくらいの度量の大きい人が最近いなくいることが書いてあります。
確かにそう思います。きれい事だけで世の中渡っていけるならそれに超したことないけど、そうは甘くありませんよね!知られたくない過去の1つや2つは誰しも持っています。
が今の世の中って、そういう人の存在を許さない社会になってしまっていて、スケールの大きな人はこの時代にも存在しているのかもしれないけど、表舞台に出てしまうと、過去のしがらみでダメにされてしまう…
「大事の前の小事」の小事に余りにも比重を置きすぎて居るように感じます。
まだまだ閉塞感が漂うこのご時世ですが、こういったスケールの大きな人が出てこないことが結構大きな原因のように感じます。
時代が求めてるのは優秀な人ではなく器量の大きな人なのにそういう人を輩出させない時代背景って矛盾していますよね!
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2010年05月20日

ルポ貧困大国アメリカU

発売されてちょっと時間が経過していますが読んでみました。

前著も読みましたし、今回のも読んで結構なショックを受けています。日本も近いうちに同じような轍を踏むんじゃないのかなと…
経済指標はここのところ持ち直す兆しが出ているのですが、数字と実際が乖離しているというのが正直なところだと思います。
自動車も家電もエコを旗印に何とか好調な販売を続けられていますが、それぞれ補助の期限を過ぎればどうなるんだろう?
普通の生活から一度転げ落ちるともうそこから抜け出せないようなことになってずっと底をさまよい続けないといけない…
僕がアメリカを最後に訪れたのは同時多発テロの1年後でしたが、どうもこの辺りから何か歯車が狂い始めてきたように思えてなりません。
妹がシカゴで暮らしていたこともありちょくちょくと遊びに行って、観光ではない普段着のアメリカというものを感じて、豊かさの本質が違うのだなあと感じたアメリカはもう存在しないんだろうかな?
偏在した富が社会に還元されないシステムが続く限りますます極端になっていくように思えます。
すでに日本もそうなりつつあるけれど…

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2009年12月05日

制服概論

インターネットで検索をしているとき、ふとした表紙に酒井順子さんの名前が出てきて、そこからたどり着いたのが、この本。


早速図書館で借りてきました。彼女の本を読むのは
「都と京」

に次いで2冊目かな?
日本人はいかに制服が好きなのか?というか彼女の偏向的な視点から制服はいかにあるべきなのか?ということが学生・職場(OLや軍人など)に区分けされ、自らの意思で制服を着るのではなく、拘束された環境下で着用される制服に魅力を感じる云々・・・と書かれていました。制服って魅力を感じる部分がありますし、確かに飛行機に乗ってキャビンアテンダントの方が私服であればその魅力は半減(失礼!)するだろうと思います。
制服を着る機会に恵まれなかった彼女の考察はみんな頭の中では考えているけど実際に言葉や文章にはならない部分に「なるほどなあ!」と思わせるところと、その考え方「ちょっと偏り過ぎ!」と感じるところとが交じり合っていました。
でも、一番困ったことは、彼女の文体が生理的にあわないこと!
どんな本を読んでも文章に違和感を感じることってあまりないんだけど、読み進めていくうちに「もうこの文体どうにかしてほしい!」と思ってしまいました。そういえば「都と京」もそういう思いで呼んでいた記憶がありながら、本のタイトルに惹かれて後2冊彼女の本を借りてきてしまっています・・・読まずに返してしまおうかな?



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2009年11月10日

知的幸福の技術

本屋さんに平積みしてあった本でタイトルに引かれて購入。

橘玲さんという方の著書で2004年9月に発売された『雨の降る日曜は幸福について考えよう』の文庫版になるとのこと。
激変する社会をどういう考え方で乗り切っていくかということを淡々と書いてあります。氏の考えていることに「なるほど」と納得したり、「いわれてみれば確かにそうだな」と思えることなど、すらすらと読んでしまいました。
「社会が複雑化し個人の嗜好が多様化すると、誰もが納得する正解が見つからなくなる。いずれ、社会の歪みを一人ひとりが孤独に背負う時代が訪れるだろう」という一文がすごく印象に残っています。単行本発行から5年を経過し、文庫本発行に当たってデータのアップデートや状況の変化に対応されたようですが、5年を経て変化の少ないことに驚かれてもいました。
政権交代がどういう影響を及ぼすかまだまだ未知数のところが多いですが、先ほどの一文のとおり、複雑化した社会に国は最適な答えを見つけることは難しいんじゃないかと感じます。 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
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2009年10月25日

節約の王道

林望先生、リンボウ先生が実践されている節約の哲学をまとめた本です。

ずいぶん昔、先生のイギリスものシリーズを好んで読んでいた時期があり、それが高じてロンドンに旅行したこともあったなあなんて懐かしく思いました。
それはさておき、リンボウ先生流の節約哲学がこの本に凝縮されています。全てとは行きませんが、実践されていることやその考え方は大いに共感します。
とかく日本人は「長いものに巻かれろ」とばかりに、本当はそうじゃないと思っていることでも、違うスタンスに経つことで生じる摩擦を恐れて自分のスタイルをはっきりさせない事が多いですよね!
僕はあまり既成概念にとらわれることを好まないから、リンボウ先生が実践されていることについて「そうそう」と思わずうなずいてしまいます。
身の丈にあわないブランド物を身につけて、コンビニ弁当で済ますようなアンバランスな生き方は見ていて滑稽です。背伸びせず自分らしく生きていくことの大切さを格調高い文章で執筆されているので読んだ後、充実感が湧いてきました。
たいていのビジネス書はタイトル勝負で、読んで見るとたいしたことが書いてないなあと落胆するのがオチですが、この本は中身が詰まっているように思います。 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
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2009年10月13日

リーダーになる人に知っておいてほしいこと

本屋さんで見てちょっと気になっていたタイトルの本。
図書館で見つけて借りてきました。

松下幸之助さんが多額の私財を投じて創設した松下政経塾で、政経塾が保管する幸之助氏自身の講話テープを文書化したものですが、この本を見ていると塾生に語りかける生身の松下幸之助氏があたかも目の前で話されているように思え、一代で松下電器という大きな会社を築いた人間とはちょっと考えにくくさえあります。
氏自身の歴史がそのまま他の人間の歴史に当てはまるわけはないけど、愚直なまでに素直で謙虚であることはすべての人間が見習わなければならないなあと読んで感じました。
考え方が古いという意見もあるかも知れないけど、人としての心構えに古い新しいもないと思います。
政経塾向けゆえに、どちらかと言えば政治を志す人たちへの言葉が多いから若干違和感を感じました。なので、自腹でこの本を買いました。

社長ではないけど、今の僕にはこの本に書かれていることの方が実践的に思えます。



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2009年10月07日

ロスジェネはこう生きてきた

この前佐藤優さんと田原総一朗さんの対談集を読んでいると雨宮処凜さんのことが紹介されていてちょっと気になったので手にとって読みました。

彼女は1975年生まれで団塊Jr.世代です。僕は彼女より3つ年受けだけどまあ世代を取り巻く環境としてはそれほど大差はありません。小さい頃から競争社会に好む好まざるをかかわらず過ごし、頑張っていい学校にいって無事卒業したらいい生活が待ち受けていると思いきや、社会に出るとバブルが弾け、派遣や契約社員など人がおよそ人として受けるような待遇も得られず、挙げ句の果てに路上生活を余儀なくされる人がいる現実をご自身の半生記として書いてあります。
そういえばこういうことあったなあと共感を持ったり、かなりシビアな状況を過ごしてこられた経験をそうなのかと考えながら読んだりといろいろと考えさせられました。
こういう世の中でも企業は最高の収益を上げて内部留保を増やして豊かになる一方で普通に働く人たちの暮らしが悪くなるのは何か間違っているように思います。
後世になって小泉改革の検証がなされるんだろうけど、それが日本が転がり落ちる第一歩を記した歴史的なターニングポイントとならないように鳩山さんには頑張ってもらいたいなと思います。 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
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2009年09月05日

しがみつかない生き方

今日大阪に用事があって出かけたので、その往復の電車の中で読みました。

後書きの冒頭、著者の香山さんは「いつから生きることがこんなに大変になってしまったのか」と書いておられます。
非正規雇用の問題、おひとり様の問題、アメリカ式の成果主義の浸透、いろいろと原因はあるのだけどこの本を読んで、なるほどこういうことで生きにくくなっているんだなと実感しました。
人は大量生産の量産品じゃないし、それぞれに個性と適正があるのに、求められるものが量産品の評価基準に近づけばそりゃ生きにくくなるよなと思います。
香山さんもやはり小泉政権について批判的ですので大いに共感できました。スクラップアンドビルドだけではなくスクラップしかしていないと・・・
自民党もこの選挙でスクラップされたも等しい状況に追いやられました。つぶしっぱなしでご自身はのうのうと隠居生活ってちょっと許されないと思いませんか?
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2009年06月19日

旅する力

もう10年以上も前ですが、沢木耕太郎さんの「深夜特急」を貪るように読んだことがあります。
香港からロンドンへ乗り合いバスだけで旅をされる道中の出来事にかなり憧れを持ちました。
何気なく図書館の蔵書を見ていたら深夜特急ノートと書かれた「旅する力」という彼の書いた本を見つけ、早速借りました。

彼がとてつもない旅行を企てたその背景などが書いてあり、非常に共感を得ました。この本のなかでとても印象に残った言葉があります。「わかっているのは、わからないことだけ」という言葉です。
僕が一生を通じて理解が出来ることはこの世の中の本当にひとかけらの僅かなものだけで、わからないことだらけで過ごしている訳です。日本にいたら分からないなりにも共通認識で何となく分かったつもりで暮らせるけど、外国に出たら否応なしに分からない状況に追いやられます。
僕は色んな所に出かけるのが好きですが、それは多分自分の知らないものに対して触れあえる機会を求めているからかなあなんて考えました。
観光地に行くという目的より分からない状況に身を置いて自分の内面を見つめることが好きなんだとこの本を読んでいて感じました。大学生の時に、ロンドンへ行くためにロスアンゼルスを経由して太平洋大西洋横断という馬鹿馬鹿しいルートで旅行をして、ロンドンでは特に観光らしいこともせず帰ってきたことが有るんですが、色んな人に出逢えてそれなりに充実した旅だった事を思い出しました。彼とはスケールが違うけどこの旅行が自分の価値観を決定付けたのかなあと今になって思います。
観光地に出かけるのも旅の楽しみですが、自分を見つめ直すことが出来るのも僕にとってもう一つの効用です。この本を読んで無性に旅に出たくなりました。 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
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2009年01月23日

平成経済20年史


少し前に読んだ本なんですが、タイトルの通り平成に入ってからの経済を検証する本です。
「改革」という名の下に進んできた日本の経済がいかに間違った方向に進んできているかがよくわかる名著だと思います。
「改革」が格差社会を助長し、強欲が美徳のようなすごく下品な価値観が支配的なこのご時世はこの20年を通して醸成されてきたものだと言うことを改めて認識させてくれました。
失ったものを取り戻すのはおそらくその何倍ものエネルギーを使わないと取り戻せないし、もしかしたらそれだけエネルギーを使っても取り戻せないかもしれません。
「改革」で日本という国の悪い点だけでなくいい面をも根こそぎ奪い去られたのだということを強く感じました。
タイトルとは裏腹に意外と読みやすいですし、なるほどなとうなずく部分も多くありました。
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2009年01月10日

阪急電車

もうだいぶん前にタイトルに惹かれて購入しましたがずっと読まずじまいでした。
年末に本棚を整理していてふっと目に入ったので読んで見ました。

阪急今津線は宝塚から今津までの路線ですが、今は西宮北口で分断していて、この本は宝塚から西宮北口へ進む電車の各駅ごとに物語が繰り広げられています。恋愛物語や失恋話、その物語が隣の駅の物語にも関わってきて、いろいろなおしゃべりにふける女子高生やちょっと恥ずかしいおばさま方など、こんなことあるだろうなとかいそうだなと思わせる話が綴られています。西宮北口からまた宝塚に折り返しますが、往路に出てきた登場人物のその後の物語が再び進みます。阪急京都線ユーザーの僕は神戸線や宝塚線はまだしも今津線はかなり縁のない路線ですが、この本を読んでいたらその駅の情景が目に浮かんできました。
こんな風に駅ごとに様々なドラマを乗せて電車は走っていると考えるとなんだか楽しいなあと感じました。
作者の有川浩さん(男性だと思っていましたが実は女性でした・・・スミマセン)はこの今津線にお住まいだそうでそれが故のリアルさも感じられる作品です。
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2009年01月03日

万城目学ワールド

年末年始は溜め込んでいた本を読むのにもってこいの時間です。
4冊読んだんですが、そのうちの3冊は万城目学氏の本を読みました。
読んだ順にご紹介すると、
「鹿男あをによし」

「鴨川ホルモー」

「ホルモー六景」

の3冊です。
ネタバレするとおもしろくないので内容は書きませんが、一気に3冊読んでしまいました。
ホルモーシリーズは京都が、鹿男は奈良が舞台なので親近感がわくとともに、しっかりと取材をされた上で書いておられるのがよくわかるのでとても楽しくあっという間に読むことが出来ました。
ホルモーって何かホルモン焼きのようにイメージしていたのですが当然のことながら全然違いましたあせあせ(飛び散る汗)
ホルモーシリーズは当然のことながら鹿男のくだりも一部ホルモーシリーズに出てきますので、3冊読まれるのがオススメですよ!
もう1冊万城目氏の本が残っているのでまた読んだらご紹介します。
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2008年10月27日

ジャーナリズム崩壊

ジャーナリズム崩壊という本を読みました。

いかに日本のマスコミが閉鎖的であるのかということが分かります。少し前に麻生首相がホテルで食事したりバーを頻繁に利用していることがマスコミを賑わしていましたが、ちょうどこの本を読んでいた時期だったので、なるほどこういうことかと思いながら読んでいました。
麻生首相が大衆居酒屋で食事をしたりお酒を飲むことをすればマスコミは納得するのでしょうかね?
麻生首相がかなりキレていましたが、くだらないことを詰問するマスコミを前に、さもありなんという思いを抱きました。
横並び主義というか同質性を尊ぶ故にホテルを足繁く利用するなんてけしからんという論調はあまりにも幼稚だなと感じます。
一国の首相に何を求めているんでしょうか?
もっと政策について鋭い質問を入れてほしいなと思います。
僕の家の近くにも新聞社がありますが、よく新聞社の旗をはためかした黒塗りのハイヤーが走っているのを見ます。まるで特権階級のようです。
記事でも触れられていましたが、マスコミに身を置くことで自身がさも特権的な階級であるかのごとく錯覚している人たちが、よくもまあ大衆的という言葉が使えるなあとあきれます。

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2008年10月12日

陰日向に咲く

劇団ひとりさんの著書陰日向に咲く
を読みました。あまりテレビを見る方ではありませんが、彼の人を観察する目の鋭さにはすごいものがあるなあと思っており、その観察眼の鋭さが、この本の中でもいかんなく発揮されているように思いました。人をみてこの人はこういう人なんだと思うことはあっても、それを文章にしてみるということはなかなか出来ないですが、そこを彼はすごくうまく文章に落とし込んでいるように感じました。短編で5人の主人公が登場しますが、その5人がほかの編にもうまく関わり合いながら、流れるように読むことが出来ました。
彼のお父さんが後書きを書いていらっしゃいますが、「人生、何が幸いするか分かりません」というフレーズをたくさん使っていらっしゃいます。彼自身紆余曲折があったようですが、その才能が見事に開花したように感じました。
自分の生き様をポジティブに捕まえると、こういった幸運を探し当てることが出来るんだなあと少し勇気づけられました。 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
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2008年09月25日

通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学

通販な生活 一生を1ギガで終えないための買い物学という本を読んでみました。
日垣隆さんが通販で購入されたもののインプレッションですが、氏の文章が非常にユニークであっという間に読んでしまいました。
通販って書かれている文章とユーザーレビュー、写真があればそれだけを頼りにポチッとクリックしてしまいます。届いた商品をみて、想像通りだったり、イメージと違うなあと思ったりその時々でいろいろ経験できることが醍醐味ですよね!
なるほどと思うことやおいしそうと思うこともたくさん書いてあったので、早速紹介されていたものを購入しようかなと思っています。明太子とか・・・

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2008年09月18日

偽善エコロジー

偽善エコロジーという本を読みました。いかに日本のエコ活動が偽善に満ち溢れているかがよくわかりました。
偽装が蔓延していますが、この本の中で非常に共感する部分がありました。
それは、「人間の心が時には試される時があるということで、売ってはいけないものを売るとき、料理に少し汚いものがついたとき…誰も見ていなければそのまま出せばいいのですが、ここで人の魂が試される」と。
お金儲けとプライドを選択しなければならないとき、今の日本はあまりにもお金儲けに走る人が多すぎるように思います。
この本は、僕たちが日ごろせっせとリサイクルと称してゴミを分別したりしている行いが、いかに国やその利権にありつきたい人の食い物にされているのかがよくわかる良書だと思います。
少し遅れて読みましたが、皆さんも手にとって読んでみてはいかがですか? にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
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フルファスト